2020年東京五輪パラリンピック組織委員会が22日、東京・渋谷区立代々木山谷小で「東京2020算数ドリル」を活用した授業を公開した。五輪を題材にした上巻に続いて、下巻はパラリンピックがテーマ。16年リオデジャネイロ大会ボッチャ銀メダルの広瀬隆喜(34)らが、子どもたちと一緒に算数を楽しんだ。

ボッチャがジャックボール(目標球)に手玉を近づける競技であることから、その距離を測って平均を求めるなど算数に応用。世界屈指の技術で子どもたちを驚かせた広瀬は「ボッチャは頭を使うし、算数にも近い。これを機会に楽しんでもらえれば」と話した。

今年は渋谷の区立小18校で活用された算数ドリルだが、大会前年になる来年度はさらに多くの自治体での活用を目指す。この日も、11自治体が授業を視察。仕掛け人でもある組織委員会エンゲージメント企画担当部長の天野春果氏(47)は「来年の本格導入に向けて今回のドリルをベースに、さらにバージョンアップしたい」と話していた。