17年世界選手権女子52キロ級銀メダルの角田夏実(27=了徳寺大職)が1階級下げた48キロ級で出場し、初優勝を飾った。東京学芸大3年時以来、7年ぶりの最軽量級での挑戦で、決勝では18年グランドスラム・エカテリンブルク大会金メダルの遠藤宏美(26=ALSOK)に反則勝ちした。

角田は試合後、「試行錯誤しながら楽しく試合が出来た」と充実した表情で振り返った。52キロ級では世界選手権2連覇の阿部詩(日体大)と17年世界女王の志々目愛(了徳寺大職)に次ぐ3番手。20年東京五輪まで1年を切り、五輪代表は「ほぼない」とし、48キロ級での挑戦に踏み切った。優勝は果たしたが、想像以上に減量に苦しんだ。食事量を減らした分、稽古では組み負けたり、受けも弱くなって投げられた。「52キロ級は減量もなくベストな状態で試合に出られる。ぎりぎりまでは52キロ級でしっかりやりたい」と、階級変更については慎重な姿勢を示した。

男子81キロ級では、丸山剛毅(パーク24)が2連覇を達成した。