競泳にドラフト! 競泳国際リーグ(ISL)は16日、21年シーズンでドラフト制度を導入することを発表した。最大36人で構成される各チームの戦力均衡を図って、よりスリリングな試合を提供することが主な目的。競泳界で珍しい団体戦を採用しているISLが、「ドラフト」という新要素を盛り込んだ。3季目の今年は、世界各地の10チームが参加。日本から「東京フロッグキングス」(北島康介GM)も参戦する。

「ISLドラフト」は6月に実施予定。参戦を表明した選手について、各チームのGMが希望する選手を指名していく。まずチームは昨季所属した選手の中から15人まで指名して、キープできる。これは、いわば「プロテクト」といえる。

それ以外の選手は「ISLドラフトプール」でリスト化されて、昨季下位のチームから選手を1人ずつ選出していき、10人まで獲得。またISL初参戦となる「ISLルーキー」の中から選手1人、ファン投票で選ばれた選手1人を獲得する。

「ISLドラフト」では1チームが最大27人まで選手を獲得可能。ドラフトで指名されなかった選手はその後、各チームのGMと個別に交渉することになる。

ISLを創設したグレゴリシン氏は「第3シーズン開幕前にドラフトを行うことで、リーグへの興味を引き付け、期待感を醸成することができます。ISLドラフトは競泳界にとって革命的な取組みであり、チーム戦略と個人戦略を融合さ

せ、一方でファンは応援するチームに好きな選手を選出することができます」とコメントした。

3季目の今年は8月末から予選、11月にプレーオフ、12月末に決勝と3つのステージに分けて大会を開催。それぞれの開催地は選定中でアジア、ヨーロッパ、北米が候補となっている。

ISLは、競泳では珍しい団体戦を採用。レースの順位によって与えられる得点で競い、エンターテインメント性が特徴となっている。