20年東京パラリンピック開幕まで1000日になった29日、競泳(視覚障害)のエース木村敬一(27=東京ガス)が東京スカイツリータウンで行われたカウントダウンイベントに参加した。

 昨年のリオデジャネイロ大会で獲得した銀、銅2つずつ計4つのメダルを首にかけてステージに登場。地元の小学生約100人を前に自らの競技を説明し、質問にも答えた。「僕は物心ついたときから目が見えなかった。それでも速く泳げるし、強くなれることをみんなに見てほしい。ぜひ、プールに足を運んで僕たちを応援しください」と、東京での熱い声援をリクエストした。

 イベント後にはメディアのインタビューに応じた。区切りの1000日前を迎えたことについては「特に意識はしていません。1000日といえば高校を卒業できるだけの長い時間です。自分のやるべきことをしっかりやって、ベストの状態で本番を迎えたい」と淡々。悲願の金メダルへ、焦らずにじっくり腰を落ち着けて準備を進めていくことを明かした。