車いすラグビー世界ランキング3位の日本代表が13日、東京都江東区の日本財団パラアリーナで練習を公開した。25日からの英国レスター遠征を前に12日から強化合宿中。現地で開催される4カ国対抗戦で世界4位カナダ、5位英国、7位フランスと対戦する。

合宿は2日目だが、米国のクラブチームでプレーしている主将の池透暢(38)、エースの池崎大輔(41)らはこの日から合流した。ケビン・オアー監督(50)の厳しい視線が注がれる中、選手たちは実戦練習を中心に調整。複数のラインアップや戦術、戦況に応じた攻守などを入念に確認した。

池は今回の遠征について「簡単に勝てる相手ではない。特に英国は選手個々が強いだけに、うまく分断しなければならない」と世界上位国のレベルアップを警戒。池崎は「いい練習ができた。1つ1つ判断がその後の攻撃、守備の助けになること意識したい」と汗を拭った。

16年リオデジャネイロ・パラリンピック銅メダルの日本は、昨年8月にオーストラリアで行われた世界選手権を制し、初めて世界の頂点に立った。20年東京パラリンピックでの金メダル獲得を目指してさらなる強化を進めている。

<英国遠征メンバー>

▽持ち点0・5 岸光太郎(47=アックス)倉橋香衣(28=ブリッツ)長谷川勇基(26=同)

▽同1・5 乗松聖矢(28=福岡ダンデライオン)

▽同2・0 菅野元揮(26=ブリッツ)官野一彦(37=ライズ千葉)

▽同2・5 永易雄(32=フリーダム)仲里進(41=沖縄ハリケーンズ)

▽同3・0 池崎大輔(41=北海道ビッグディッパーズ)池透暢(38=フリーダム)島川慎一(44=ブリッツ)

▽同3・5 橋本勝也(16=東北ストーマーズ)

※持ち点=障害の程度に応じて選手には持ち点がつけられる。重い方の0・5点から軽い方の3・5点まで0・5点刻みに7段階で、チーム4人の合計が8・0点以下でなければならない。女性選手が出場する場合、1人につき0・5点マイナスされる。【小堀泰男】