21歳の世界女王が2年連続の単複2冠にチャレンジする。東京パラリンピックの新競技、パラバドミントンのヒューリック・ダイハツJAPAN国際が13日から17日まで、東京・代々木第1体育館で開催される。

女子WH1(車いす)の里見紗李奈(NTT都市開発)は初出場だった8月の世界選手権(スイス)でシングルスを制し、WH2(車いす)の山崎悠麻(31=NTT都市開発)と組んだダブルスでも3位になったニューヒロイン。12日は公式練習に参加し、「目標は単複とも優勝です」と力強く宣言した。

里見が一気に注目されたのが昨年のこの大会だった。国内唯一の国際大会で2冠を達成し、東京パラのメダル候補として頭角を現した。昨年から今年にかけて国際舞台の経験を積み、あっという間に世界の頂点に駆け上がった。

今年の会場は東京パラ本番会場の代々木第1体育館で、テストベントとしても開催される。「他の国にはない広さで、とてもやりやすい。昨日、今日の練習で天井の高さにも慣れました」と初の大会場にも不安はない。世界選手権のダブルスは山崎の体調不良で準決勝を棄権。その後、山崎は1カ月半ほど休養したが、10月のデンマーク国際でペア復活優勝を果たしている。

単複ともタイ、中国勢がライバルになるが、里見は「いつも勝ったり負けたりの相手。先に攻めて追い込みたい」。来年につながる2年連続2冠をつかみ取る。