東京パラリンピック(8月24日~9月5日)の全会場無観客開催が16日夜、国際パラリンピック委員会(IPC)などの4者協議で決定し、大会組織委員会の橋本聖子会長(56)と武藤敏郎事務総長(78)が都内で会見した。

東京パラリンピックに出場予定のジョージア柔道男子代表選手が、入国後に都内のホテルで警備員に暴行を加えて重傷を負わせたとして、この日、警視庁に逮捕された件について、武藤事務総長は「現在、警察が事情を調べているので結果を待ちたい。いずれにしても、このような振る舞いがあったことは大変遺憾に思います。この方以外に、濃厚接触者として隔離されている方も何人かいらっしゃる。その方たちの取り扱いも次の課題。まだ状況を十分に把握しておりませんけれども、IPCと相談して適切に対応していきたい」と回答した。

政権が事実上崩壊したアフガニスタンの選手団が来日できなくなったとの情報については、引き続き武藤氏が「IPCを通じて承知しております。現在の緊迫した情勢が、その理由。私どもとしては誠に残念ですが、アスリート、NPC関係者が安全に過ごしていることを、心から祈りたい。来日予定の選手団が何人だったかは把握できていない」と説明した。