日本が欧州の強豪スペインを1-0で破った。5人制サッカー(ブラインドサッカー)1次リーグ3位で準決勝進出を逃した世界ランク12位の日本は、5位決定戦で同3位のスペインと対戦。前半終了間際、右CKの浮き球をゴール前に走り込んだ黒田智成が右足で合わせ、決勝点とした。その後のスペインの猛攻を守り切り、初挑戦のパラリンピックを5位で終えた。

高田監督は「中国戦の負けを引きずらず、よく勝った」と涙。決勝点を振り返り「川村や黒田は、人間の可能性を証明したいと言っていたが、あの場であれができるとは」と驚いた。1次リーグでフランスに勝利し、スペインにも勝った。「自信になった」と選手たちは口々に言ったが、アジアのライバル中国に完敗したのも事実。守備の要、田中章仁は「パルやロスにつなげたい」。最年少17歳の園部優月も「3年後はチームの中心になる」と話したが、次回パラリンピック出場のためには、アジアの壁を越える必要がある。