【悪球癖が解消】中日浅尾投手コーチが語る根尾昂の超回復「3月中旬にはもう投げて」

選手の技術面に加え、人間性やドラマにも迫る田村藤夫氏(63)の「プレミアムリポート」は、中日の浅尾拓也2軍投手コーチ(38)のインタビュー後編です。2月に沖縄・読谷での2軍キャンプを視察した際は、フリー打撃で死球を与えるなど制球に苦しみましたが、徹底的な投げ込みを行うことで、試合で登板するまでに復調。前編に続き、2軍で練習に励みながら、1軍昇格を目指す根尾昂投手(22=大阪桐蔭)の今後について、詳しく聞きました。

プロ野球

「もうすごいなと」

田村氏普通ないよな。こんなに早く投げられようになるなんてことは。

浅尾コーチあの2月中旬からおかしくなって、そこから、3月中旬にはもう投げていますから。2軍でも8回を任されてますから。もう3、4試合、いや、もっと投げてますね。若干、完璧にってわけでもないですけど、こうやったら治るっていうのは、本人も分かってきているのかなと思って。そういう点では、もうすごいなと。

22年11月、ナゴヤ球場

22年11月、ナゴヤ球場

田村氏だから、今日もね、まさか投げるところを見られるとは思わなかったからさ。見ていて、いきなり四球出して大丈夫かなと思いながら。

浅尾コーチ最初は、やっぱ、昂とも話したんですけど、そのフォアボールは出したくないって思いでゆったりと投げて。

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1959年(昭34)10月24日、千葉・習志野出身。
関東第一から77年のドラフト6位で日本ハム入団。93年に初のベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。
93年オフ、巨人長嶋監督からFA移籍でのラブコールを受け(日本ハムに残留)、96年オフには、当時の王監督(現会長)から直接電話でダイエー(現ソフトバンク)移籍を決断。07年から中日落合監督に請われて入閣した。
ONと落合氏から高く評価された捕手だが、田村氏はそうした経緯について「自分から人に話すことではない」というスタンスをかたくなに守る。42年間のプロ野球生活を経て解説者に。プロ通算1552試合出場、1123安打、110本塁打。