デビュー6連勝を飾った菊池岳仁
デビュー6連勝を飾った菊池岳仁

競輪、楽しんでいますか?

29日に終了した京王閣ナイターF2は1、2班が原口昌平、チャレンジが菊池岳仁、ガールズが成田可菜絵の優勝で幕を閉じた。

今開催の話題は何といっても、成績優秀で117期を早期卒業した菊池だった。予選から期待に違わぬ走りで3連勝(デビュー通算6連勝)。予選は約20車身(大差)、準決は9車身、決勝も4車身差の圧勝劇だった。ダッシュも鋭いが、出切ってからの加速、直線を向いてからの伸びと、地足も強烈。仕掛けが早い積極的なレースぶりも目を引いた。

現在は伊豆に拠点を置いてナショナルチームBで練習しているそうで、日々、新山響平や高橋晋也らにアドバイスをもらっているとのこと。木訥(ぼくとつ)とした雰囲気は好感が持て、スケート出身ながら「スケートを始めたのは競輪選手になるため」と言うのもうれしいではないか。次走は2月7日からの宇都宮で、練習でも未経験の500バンクだが問題はないだろう。A級2班特昇はほぼ間違いない。

成田はデビュー4年目にして、うれしい初優勝がまさか(失礼)の完全V。まさに二重の喜びとなった。3日間とも1周以上踏んでの逃げ切りで、内容も申し分ない。優勝インタビューで「112期で取り残されていた感じがあったのでうれしい」と喜びを爆発させていた。人懐っこいキャラクターで検車場でも屈指の人気者。紙面でも紹介したが今年は後厄のため、直前に伊勢神宮でおはらいをしてもらったそう。その効果がいきなり最高の結果として出た形だ。おめでとう! これからもますます頑張ってください。

ちなみに、原口は降級から2場所連続の優勝で、今開催ではちょっと格が違った感じだ。おめでとう!【栗田文人】

完全でデビュー初優勝を飾った成田可菜絵
完全でデビュー初優勝を飾った成田可菜絵