【ヤマコウの時は来た!】

 富山G3が始まった。SS班は神山雄一郎ただ1人の参戦になったが、先行日本一の脇本雄太や、G1初タイトル間近といわれる渡辺一成がいることによって、なかなか面白そうなメンバーとなった。

 その中でも、私は名古屋のローカルスター吉田敏洋に期待したい。落車やけがをしても、何度もはい上がってくる姿は、いつもカラオケで歌う長渕剛の「HOLD YOUR LAST CHANCE」そのままだ。短い手足をいっぱいに使って熱唱するが、ラストまでそれ一本なので、長渕嫌いの若手も続出しているらしい。それでも、最近の敏洋のレースは、若手の手本といってもいい内容だと思う。

 直前の佐世保F1。腰痛と闘いながら、自力にこだわる走りは光っていたと思う。そして最終日、中部の若手を引き連れて佐世保の街に消えていった。それを見送る私は、心の中で若手に手を合わせた。「ご愁傷様」と。

 今回、前検日に黒い装いで現れた競輪キャスターの服部佳代子さんも、お盆ということもあって喪に服しているのだろうか。

 11Rは、神山を連れた池田勇人が逃げる展開になるだろう。福井G3の動きも復調を感じさせた。村上直久は、骨折明けということで、体調万全ではないだろう。服部克久も関東勢をたたいて先行というのも考えづらい。敏洋が仕掛けないと、単調なレースになる可能性が高い。敏洋の大好きな長渕剛は、富士山ろくで今月22日に10万人ライブを行う。その景気づけに大花火だ。(日刊スポーツ評論家・山口幸二)