2日目に続いて、この日の別府競輪場も穏やかな天候だった。場内は土曜日ということもあって多くのファンが競輪やイベントを楽しんでいた。にぎやかな雰囲気は、やっぱりいいなー。

前検日から「これまでの競輪人生の答え合わせをする」と意気込んでいた通り、大塚健一郎が決勝進出を決めた。ゴール直後、周りを見て自分の着を確認するしぐさは、決勝入りを決めた安堵(あんど)感が伝わった。

ベテランになると「いつ自分が弱くなるか」という不安がある。不調なのか年齢なのかを常に考える。その意味で、地元G3決勝を決めたのは励みになっただろう。


ヤマコウが決勝で本命に推す佐々木豪
ヤマコウが決勝で本命に推す佐々木豪

決勝は、松浦悠士の番手を佐々木豪が回る。「豪ちゃんが『松浦さんの後ろ回らせてください』と言うので『いいよー』って感じで決まりました」と、松浦はポップな感じで並びの経緯を話してくれた。

佐々木は9月に行われた青森G2共同通信社杯決勝では4着。打鐘前に先頭に出て流したところを渡辺雄太にたたかれた。番手の清水裕友の優勝を期待したファンからは厳しい言葉もあった。

「愛媛特有のおおらかな豪君が萎縮しなければいいな」と思っていたが、いい意味で勝負の厳しさが身についた。2予の先行といい、準決12Rの打鐘3角で仕掛けたところなど、精神的に成長したところを感じた。

決勝の松浦は先行も考えていると思う。今の佐々木なら絡まれない限り、とらえるだろう。彼は優しい性格のため損な役回りが多かった。チャンスが来た時はしっかりつかんでほしい。(日刊スポーツ評論家)

【ヤマコウの印】◎佐々木豪 ○松浦悠士 ▲三谷竜生 ☆浅井康太 △大塚健一郎