今回の「第34回競輪年間三賞」殊勲賞は、脇本雄太か、松浦悠士かで意見が2つに割れたほどだったので、両方とも評価は高い。脇本は昨年、わずか25走で1億円を稼いだ。これが競輪選手としての理想だし、本来はプロとしてそうあるべき。競走が少なくても練習をしっかりして競走に臨む。それこそが、よく言う「1戦1戦集中する」ということだと思う。競走の中身が濃くて結果を出せば、稼げるということだからだ。

松浦の活躍も評価したい。初めてSS班となった昨年は責任を全うしたと思う。今年もずっと走りっぱなしだが、つい先日の高松G3の走りも強かった。敢闘賞の和田には今年1年、GP王者としての責任感を持って走ってほしい。

ガールズの児玉は力が頭ひとつ抜けている。ガールズ全体のレベルは上がっているので、他の選手は「どうやったら児玉に勝てるか」を考えてもらいたい。(日刊スポーツ評論家)