ポスト大迫探しは、今回もうまくいかなかった。天性の身体能力を持つ鈴木が、札幌で結果を残して初招集された。強靱(きょうじん)な体で期待は高かったが、前半38分のビッグチャンスを逃すなど、期待に応えることはできなかった。

2列目の3人(中島、南野、堂安)が機能しただけに、今の日本にはポストプレーのできるFWが必要とされる。最前線でタメがつくれれば、2列目の飛び出しも威力を増す。鈴木は裏への抜け出しは何度かあったが、ポストとして味方を助けるプレーはほとんどなかった。途中から1トップで出場した鎌田も、出場時間が短かったせいか、期待ほどの動きはなかった。アジア杯での北川も含め、FW探しはうまくいっていない。

今大会前、森保監督は「3バックも試してみたい」と話している。大迫がいない時のオプションとして考えられる布陣だ。南野を前に出すか、場合によっては0トップで攻めるパターンなども試すのではないだろうか。「日本はストライカーがいない」とよく言われるが、やはり大迫の代わりは簡単には見つからない。(日刊スポーツ評論家)