ワールドカップ(W杯)イヤーとなる2022年のJリーグは18日に開幕します。今季達成されそうな記録など知っておいて損はない、注目すべき数字を取り上げ、数々の見どころを随時紹介します。


2024年パリ五輪世代の清水エスパルスMF松岡大起(20)が、史上最年少でのJ1通算100試合出場にあと9試合と迫っている。ここまでJ1通算91試合に出場。開幕から9戦目となる4月17日の古巣鳥栖戦まで連続出場すれば、20歳10カ月16日での100試合到達。自身が生まれる前の2000年に元日本代表MF稲本潤一が達成した20歳10カ月25日の最年少記録を22年ぶりに更新することになる。

松岡は2001年6月1日生まれで、日本代表MF久保建英(20=マジョルカ)と同年代。鳥栖の下部組織出身で、高校3年生だった2019年に当時クラブ最年少の17歳でJ1デビューを果たした。中盤の要として23試合に出場し、2020年には32試合。昨季はシーズン途中に清水へ完全移籍したが、計36試合に出場した。落ち着いたプレーで、J2降格危機にあった清水のJ1残留に大きく貢献した。

11月に開幕するW杯カタール大会出場も目標に掲げる。今年1月には日本代表に初選出され、代表候補合宿にも参加した。「世界で見ても20歳は若くない。常に危機感を持ってやっているし、もっと上に行きたい気持ちがある」と話していた。

20歳でJ1通算100試合到達となれば、J1史上に残る快記録だが、「海外でやりたい強い気持ちがある」と公言する本人にとっては、あくまで上を目指すための節目か。今後のさらなる飛躍が期待される。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)


〈J1年少100試合出場10傑〉

※  松岡大起(清水)20歳10カ月16日 22年

1位 稲本潤一(G大阪)20歳10カ月25日 00年

2位 原口元気(浦和)21歳1カ月7日 12年

3位 平野孝(名古屋)21歳3カ月20日 95年

4位 内田篤人(鹿島)21歳3カ月21日 09年

5位 金崎夢生(名古屋)21歳6カ月12日 10年

6位 阿部勇樹(市原)21歳7カ月6日 03年

7位 市川大祐(清水)21歳9カ月23日 02年

8位 城彰二(横浜M)21歳9カ月26日 97年

9位 酒井友之(名古屋)21歳10カ月7日 01年

10位 山口智(市原)21歳10カ月23日 00年

※松岡は開幕9戦目で達成した場合の年齢。所属は当時