今季の横浜F・マリノスは攻撃の手を緩めない。

7月30日の第23節で2位鹿島に2-0で快勝。直接対決で2位との勝ち点差を8に広げ、19年以来の優勝へまた1歩前進した。最近9試合は全て2得点以上。J1リーグ戦で9試合連続複数得点は珍しく、13年の川崎F(9試合連続)以来9年ぶり。13年の川崎Fは期間中に2-4での敗戦が1試合あったが、今季の横浜は最近9試合連続複数得点での負けなしで首位を快走する。

最近9試合でFWレオ・セアラが最多9点を決め、FW西村拓真が4点、MF水沼宏太が3点、FW宮市亮も2点を挙げている。DFの松原健、小池龍太、小池裕太、MFの岩田智輝、FWのエウベル、仲川輝人が各1点で計10人がゴール。各ポジションで誰が出場しても得点を奪える選手層の厚さを示している。鹿島戦では頼れる主将のMF喜田拓也もケガから復帰。この勢いは止まりそうにない。

次節8月7日のアウェー川崎Fでも2得点以上を決めると、J1史上5位タイの10試合連続複数得点。横浜では延長戦があった98年のクラブ最長記録に24年ぶりに並ぶことになる。J1記録は06年のG大阪がマークした16試合連続。右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負った宮市の離脱は痛手だが、1試合1得点では満足しない横浜が「17」試合以上連続複数得点のJ1新記録達成なるか注目だ。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)


〈J1連続試合複数得点〉

16 G大阪 06年

12 広 島 99年

11 名古屋 99年

11 G大阪 05年

10 横浜M 98年

10 川崎F 06年

9 横 浜 22年(継続中)