FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会は若手の台頭が目立つ。米国、カナダ、メキシコの3カ国共催となる次回大会でも活躍が期待されそうな21歳以下の選手の得点は、最後の決勝を残して8人で計12点。19歳だったフランスFWエムバペ(パリ・サンジェルマン)が1人で4ゴールを挙げた前回ロシア大会の3人で計6点の倍だ。

3位に入ったクロアチアの20歳DFグバルディオル(ライプチヒ)は象徴的。3位決定戦のモロッコ戦でゴールを決めて同国の最年少得点記録を更新した。スペインのMFガビ(バルセロナ)も1次リーグのコスタリカ戦で同国最年少となる18歳110日でゴールを決め、W杯史上3番目の若さの得点となった。

エクアドルの中盤の要、21歳MFカイセド(ブライトン)も同国の最年少ゴールを達成。日本は記録更新が期待された21歳MF久保建英(Rソシエダード)に得点が生まれなかったが、各国で年少ゴール記録が塗り替えられた。

アルゼンチンは21歳のMFフェルナンデス(ベンフィカ)が主力に定着し、ここまで6試合1得点。イングランドは19歳のMFベリンガム(ドルトムント)が同国歴代2位の年少ゴールをマーク。21歳のFWサカ(アーセナル)も突破力を生かして通算3得点を挙げた。

ポルトガルの21歳FWゴンサロ・ラモス(ベンフィカ)は高い決定力を示し、決勝トーナメント1回戦のスイス戦でハットトリックを達成。W杯初先発で3得点という離れ業をやってのけた。

5大会連続の出場だったメッシ、ロナウドはおそらく今回が最後のW杯となり、一時代の終焉(しゅうえん)を迎える。そんな中、多くの若きスター候補が初の大舞台で目に見える結果を残し、世代交代は一気に加速。新時代の到来を予感させた。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)