必勝を期して臨んだホームで勝ち点3を上積みできなかった。J2アルビレックス新潟は6日、徳島ヴォルティスと2-2で引き分けた。

相手は新潟対策として今季初となる5バック気味の布陣を採用し、トップ下のMF児玉が新潟の攻守の要であるボランチのMF高を徹底マーク。敵将のポヤトス監督の「ボランチを消す」との狙い通り、新潟の攻撃は機能不全に陥った。

戦いにブレがないだけに相手も対策を立てやすいのか。新潟としては、それを上回る素早いパス回しなどが求められるが最近はけが人が増えたこともあって前線の4人は5試合連続で同じ並び。MF本間が海外に移籍したが、新たな戦力の台頭はなく、これまであった競争意識も低下した印象。その動きには疲労の色も見え、ボールをうまく引き出せなかった。

それでも後半27分に今季初めてボランチ2枚を同時に交代させるなどでリズムをつかみ、0-2の絶望的な状況から追いついた。松橋監督は「最後の最後、諦めずに同点に追いつけた部分は評価できる。ただ前半は相手の戦術に慎重になりすぎた。自分たちのパフォーマンスはどうだったのか、もう1度、見直さないといけない」と話した。

次節14日のアウェー栃木戦は声出し応援が解禁される。新潟絡みのカードでは初。サポーターは気合の入った声援を送るはず。今度の相手はどんな対応をしてくるのか。サポーターの準備は整っている。【石川秀和】

1-2の後半40分に同点ゴールを決めた左DF堀米は仲間の元に走って行く
1-2の後半40分に同点ゴールを決めた左DF堀米は仲間の元に走って行く