森保一監督(50)率いる新生日本代表の初陣メンバーが30日、決まった。

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新しい「宝探し」が始まった。招集メンバーを見ると、これまでなかなかチャンスを与えられなかった選手が多い。とはいっても、サプライズはない。青山や佐々木といったサンフレッチェ広島勢や、堂安らアジア大会に呼べなかった東京オリンピック世代など森保監督の色が出ている。

来年1月開幕のアジア杯に向けてチームを仕上げるため、年内に6試合の親善試合があるのは好材料だ。どんなメンバーが来日するかはわからないが、幸運にもチリやウルグアイという強豪とも対戦できる。A代表も、インドネシアで戦っているU-21代表と同じ戦い方、基本的には3-4-2-1になるはず。10月、11月には吉田や長友ら欧州のワールドカップメンバーも加わるだろう。その中で若手とベテランがどうかみ合うかが、見どころになる。選手を入れ替えることで、層の厚さをつくれればいいが…。

逆に言えば、今回選ばれても次は選ばれないかもしれない。チリ戦とコスタリカ戦は大幅にメンバーを入れ替え、多くの選手を試すと思う。チャンスを与えられたらすぐに結果を出さないと、生き残れない。この3カ月で日本サッカーの次世代が見えるだろう。(日刊スポーツ評論家)