支援の輪がJリーグにも広がっている。静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流災害が3日に発生し、現在も懸命な救助活動が続いている。県内に本拠地を置くJ1清水エスパルスは、すぐさま支援活動に動いた。

災害発生翌日に行われた、4日のホーム大分トリニータ戦(1○0)で義援金募金活動を実施。来場者が募金箱の前に列をつくり、74万6572円の募金が集まった。募金活動に参加した山室晋也社長(61)は「試合当日の朝に告知したにも関わらず、多くの方に募金をいただいた。大変ありがたい」と感謝した。

ベンチ外となった選手は、新型コロナウイルス感染対策を徹底して募金場所に立って支援を呼び掛けた。山室社長は「急な依頼となったが、選手たちは快く協力してくれた。地域の助けになりたい思いを誰もが持っていたのだと思う。今後もスポーツの力を通じて、被災地の支えとなりたい。プロスポーツクラブの役割を果たしていく」と話した。

17日のホーム川崎フロンターレ戦(アイスタ、午後6時半)においても義援金募金活動を予定している。【古地真隆】