J1サガン鳥栖から第2の“大地”を目指せ! 鳥栖からベルギー1部シントトロイデンに完全移籍する東京五輪サッカー男子日本代表FW林大地(24)に注目している。移籍決定後、8月9日にオンラインで会見に臨み、海外初挑戦での活躍を誓った。

林は、日本代表MF鎌田大地(25=フランクフルト)と同じガンバ大阪ジュニアユースの出身。鳥栖入りから3年目の17年夏にフランクフルト移籍、シントトロイデンへの期限付き移籍を経て19年8月にフランクフルトに復帰した先輩の鎌田が刺激になっている。「大地君と比べたりはないが、ステップアップに関して、常にもっともっと上を目指してやりたい思いは、すごくあります」と気合十分だ。

シントトロイデンでは、これまで以上にこだわり続けてきた強い「野心」を持って挑む覚悟だ。「(五輪で)とにかく上には上がいると感じたので、そいつらに負けないぐらい、自分を追い込んでやりたい」。移籍1年目からのスタメン奪取、シーズン2桁得点を目標に掲げている。

強運も味方に高みを目指してもらいたい。本来、補欠枠のサポートメンバーだったが、登録枠が増えたことで、22人枠の本戦メンバーに選出された。五輪は無得点で終えた。だが、メキシコとの3位決定戦など南アフリカとの初戦から5試合に1トップ先発。後塵(こうじん)を拝した鹿島FW上田綺世(22)ら攻撃陣より逆に活躍の場を得た。強みの野獣のごとく、闘争心むき出しの強烈なドリブル突破など全力プレーで存在感を示した。

昨季は大卒ルーキーながらリーグ戦31試合出場でチーム得点王の9得点。今季も五輪前まで20試合4得点とアピールを続けてきた。

ハングリー精神も持ち味だ。五輪代表争いの最中、ライバルの上田ら同世代を引き合いに「自分から(近況を)とことん調べますし、結果も全試合見てハイライトも見たりした。刺激をもらっているのが正直なところ」と意識し、モチベーションにしてきた。

今度は目指すA代表入りへ、移籍1年目から勝負をかけてもらいたい。【菊川光一】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)

◆菊川光一(きくかわ・こういち)1968年(昭43)4月14日、福岡市博多区生まれ。福岡大大濠-西南大卒。93年入社。写真部などを経て現在Jリーグやアマ野球などを担当、カメラマンも兼務。スポーツ歴は野球、陸上中長距離。170センチ、62キロ。血液型A。