北海道コンサドーレ札幌の最年少DF西野奨太(18)の“日本一”への挑戦が幕を開ける。24日開幕の日本クラブユース選手権(U-18、群馬)に出場する。昨年10月にクラブ史上初の高校2年での飛び級でプロ契約を果たした現役高校生Jリーガーが、古巣の札幌U-18の最強助っ人として、けん引する。15日を最後に一時トップチームを離れ、ユースチームに合流した。昨年は同大会で準優勝だった。「チームの力になりたい」と意気込む。

自ら志願してユースチームに復帰した。登録手続きを済ませ、6月末から高円宮杯U-18プリンスリーグ北海道に緊急参戦した。4位と低迷して苦しむチームを救いたかった。トップチームでは、2月の沖縄キャンプで負傷して開幕から出遅れ、試合出場の機会がなかなかない状況だった。練習試合などの実戦も少ない。「試合勘とか体力は90分プレーしないと戻らないとずっと思っていた。いっぱい試合を積んで、自信を持ってトップチームでやれたらと思った」。ペトロビッチ監督からの許可を得て、“二刀流”がスタートした。

午前はトップチーム、午後はユースチームと、1人だけ2部練習をこなす。「キャンプみたい。楽しいです」と、疲れを見せず笑顔。全国大会へ「こっち(トップチーム)でやっていることをいろんな面で表現できたら」。プロとしての意地を見せ、昨年あと1歩で届かなかった優勝へ導く。【保坂果那】

札幌U-18合流前にトップチームの練習に参加する札幌西野(左)(撮影・保坂果那)
札幌U-18合流前にトップチームの練習に参加する札幌西野(左)(撮影・保坂果那)