ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が2日、自宅のあるフランスから成田空港着の航空機で日本に戻ってきた。

 早速夜には、川崎フロンターレ-湘南ベルマーレ戦(19時=等々力)を視察し、W杯イヤーの日本での仕事に着手する。

 すでに欧州で海外組視察や面談を行い、手倉森誠コーチを本田圭佑がプレーするメキシコに派遣するなど動いていた。

 約2カ月ぶりに日本に戻った指揮官は、充電十分だからか、元気いっぱい。待ち受けた報道陣に、10分間、丁寧に対応した。やりとりの一部は次の通り。

 ハリルホジッチ監督 向こう(欧州)でも、たくさん仕事をしてきました。スキーにも行きました、5日か6日くらいですね。

 -けが人が出ている

 ハリルホジッチ監督 話は聞いている。ヨーロッパも日本の情報も、常に連絡を取り続けてもらっている。ヨーロッパの中で移動しながら仕事をしてきた。日本でも移動しながら見に行く。手倉森もメキシコに行って、圭佑を見てきた。けが人も確かに多い。試合に出ていない選手も多い。W杯に向けての準備という意味では、理想的ではない。ヨーロッパの残りのシーズン半分で、状況が改善すれば。

 -欧州では誰に会ったのか

 ハリルホジッチ監督 特に経験豊富な選手たちと会って、話をしてきた。話し合って、前回のW杯の話も聞いた。もちろん、ヨーロッパでプレーしている選手は全員チェックしている。コーチが、2度3度と重ねて見に行っている選手もいる。けが人の多さとプレーしていない選手が心配。吉田麻也のけがは心配だ。

 川崎F-湘南戦を皮切りに、3日は鹿島アントラーズ-ガンバ大阪(カシマ)、4日は浦和レッズ-サンフレッチェ広島(埼玉)と注目カードを立て続けに視察予定。

 マリ、ウクライナと対戦する3月のベルギー遠征の招集メンバー見極めと、その先のW杯メンバー選考を進める。