約2年ぶりにサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」に復帰したFW川澄奈穂美(32=シアトル・レインFC)が26日、成田空港着の航空機で帰国した。

 19年の女子W杯フランス大会予選を兼ねた女子アジア杯(4月6~20日、ヨルダン)を前にして、高倉麻子監督になってから初めての招集。若手が多いチームへの合流に際して「なめられないように、まずビシッとやりたいな」と笑わせて「非常に楽しみな気持ちもあるし、聞いた瞬間は正直、驚きもあった。でも、代表への思いはこの2年間ずっとあったので、やってやろうという気持ちがすごく強い」と意気込みを語った。

 MF阪口夢穂やDF鮫島彩、宇津木瑠美らから代表の話を聞いていて、雰囲気は把握しているという。「自然体の自分を評価してもらっていると思っているので、肩を張らずいつも通り、締めるところはもちろん締めて、リラックスするところはリラックスして、いい雰囲気になるようにやっていきたい」と話した。

 なでしこジャパンは今月の国際親善大会アルガルベ杯(ポルトガル)で、初戦のオランダに2-6で大敗するなど課題は多く、最新の世界ランクでも07年以来11年ぶりにトップ10から漏れて11位に落ちた。「非常に厳しい状況が続いているのは外から見て思っていた。自分1人が入って劇的に変えられるとは思わないけど、何か1つのきっかけでチームがいい方向に変わっていくのは、今まで何度か経験している。個人の結果より、チームが結果を残すことに重点を置いてやっていきたい」と、起爆剤となることを誓った。

 なでしこジャパンは4月1日に長崎でガーナと親善試合を行った後、女子アジア杯に臨む。