日本代表の23日マリ戦(1△1)、27日ウクライナ戦(1●2)での厳しい現実が、米スタッツ社のデータでも実証された。空中戦と地上戦を合わせた1対1の局面で日本はマリに勝率48%、ウクライナ戦は53%に向上した。一方で球を失う回数は1人平均8・3回から10・9回に増加。アフリカ勢には1対1で苦戦し、寄せが速い欧州の中堅国相手にはミスが増えて攻撃に結びつかなかった。

 また、1対1でボールを奪おうと試みた回数は昨年8月のワールドカップ(W杯)予選オーストラリア戦(2○0)の1人平均6・4回に比べ、マリ戦が3・8回、ウクライナ戦は4・0回。前方へのパスもオーストラリア戦は42・5%だが、この2試合は32%程度に低下。ハリルホジッチ監督が求める縦への速さも欠いた。