サッカーW杯ロシア大会に出場する日本代表監督に就任した西野朗新監督(63)が12日、都内のJFAハウスで会見を開いた。その中で、日本代表の中心を担ってきながら、故障などで招集されなかったり、出場機会が少ないFW本田圭佑(31=パチューカ)、岡崎慎司(31=レスター)、MF香川真司(29=ドルトムント)をはじめとした、海外組に直接、自らの思いを伝える機会を持ちたいと語った。

 質疑応答の中で、本田、岡崎、香川の現状をどう捉えているかと質問が出た。西野監督は「選手の選考に関しても、経験ある選手がキャンプで招集されないとか、試合の出場機会が少ないとかありますけれども、やはり現状のコンディションを、しっかり把握しないといけない」と指摘した。

 その上で「ケガをしている選手が6~8週、試合に出ていない状況が海外組の中ではありますし、確かに経験、実績、実力ある選手ですけれども(ハリルホジッチ前)監督も、その辺の基準をしっかり持っていて、現状のコンディションを気にされていたのは間違いないこと」と、バヒド・ハリルホジッチ前監督(65)が、コンディションなど現状、至らない部分があるので3選手を外していたことを強調した。

 その上で「これからの選手選考に関しても、ここ1カ月足らずでのコンディションというものも過去の経験、実績もあります。加え、ここ1カ月の状況を正確に見極め、最高の化学反応の出る、いいパフォーマンスの出る選考を総力を挙げてしていきたい」と、ベテランのコンディションを注視していく考えを示した。

 一方で、本番まで2カ月しか時間はないが「自分自身の渡欧は、まだスケジューリングはしていませんが、往復する時間がどうなのか…全員に発信したい部分は当然、ありますし、個人的に伝えたい部分もある。猶予があれば海外組の状況とかも(試合を)実際、見て、会った上で伝えたい部分も考えております」と力を込めた。【村上幸将】