日本代表DF長友佑都(32=ガラタサライ)がアジア杯決勝カタール戦へ向け、秘策の「ハイエナ戦法」を明かした。2大会ぶり5度目の優勝がかかる一戦。負けられない戦いを勝ち抜くため、長友は「ハイエナのようにこぼれ球をみんなで狙っていく。おこぼれをどんどん拾いにいく」と、セカンドボールを奪い、相手に重圧をかける作戦に出る。

この戦法、準決勝イラン戦では大成功だった。FIFAランクアジア最上位につける相手に対して、粘り強く圧力をかけ続けた。

「これはイランの選手、本当に嫌がっていた。こいつらまだ走るのかと。抜いても(DFを)はがしてもまた追いかけてくる。すぐ2、3人に囲まれて。こういうサッカーをすれば間違いなく勝てる」。森保監督が強調する「やり切る、続ける」をとことん追求。今大会、森保ジャパンの集大成が「ハイエナ戦法」だ。

大会も7試合目、ほぼ1カ月。ともに6連勝で迎える決勝戦は「気力で皆戦っている。でもそれが出せるのはチームの状態がいいということ。最後に踏ん張れるか。気持ち的な部分で勝るかどうか」。厳しい状況を耐え抜き、走り抜き、戦い抜いた先に優勝が待っているはずだ。【小杉舞】