飛び級で選出された17歳のFW西川潤(神奈川・桐光学園高3年)が、U-20W杯を未来へのステップにする。

来季入団内定のセレッソ大阪には今季、特別指定選手として加入している。この日、大阪市内での練習後に「(U-20)W杯に出たいと強い思いでやってきた。身が引き締まる思い」と明かし「世界から注目される舞台。自分の良さをしっかりアピールしたい。分かりやすい結果を出したい」と決意表明した。

日本の将来を背負うレフティーがU-20W杯の先に見据えるのは、来年の東京五輪と将来的な海外挑戦。「東京五輪に出たい気持ちは強い。すごいチャンスだし、自分の評価、価値を上げていきたい」。さらに「(将来的に)海外でプレーしたい。(欧州)CLに出て勝ち進みたい。今回、海外で活躍する選手が多く出ると思うし、肌で感じて経験できるのはすごくいいこと」と続けた。

あこがれはドイツのブンデスリーガ。レバークーゼンも獲得に動いたが「練習に参加して自分にはまだ早いと。現実を見て自分を高めていこうと思った。Jリーグで経験を積んでからと」。U-20W杯は自らを高める絶好の舞台。同世代の東京MF久保建が選外となり、空いたエースの座を西川が狙う。【実藤健一】

◆西川潤(にしかわ・じゅん)2002年(平14)2月21日、神奈川県生まれ。横浜ジュニアユースから桐光学園高。18年度総体と高校選手権で優秀選手。世代別日本代表でも活躍し、18年U-16アジア選手権決勝のタジキスタン戦で決勝ゴールを挙げて優勝に貢献しMVPに。来季C大阪に入団内定、今季はJリーグ特別指定選手でプレー。180センチ、70キロ。