サッカー日本代表の森保一監督(51)が4日、5日に行われる国際親善試合パラグアイ戦(カシマ)の前日会見を行い、同試合は最終ラインを4バックにして臨む考えを明かした。

10日にはW杯アジア2次予選兼アジア杯予選の大事な初戦となる敵地でのミャンマー戦(ヤンゴン)も控えており、南米選手権8強の強豪相手に戦術の最終確認を行い、W杯予選をスタートさせる。

質疑応答でパラグアイ戦でのシステムを問われた森保監督は「明日のシステムですが、4バックでスタートしたいと思っています」と明言。これまでサンフレッチェ広島の監督時代に得意とした3バックを試すこともあったが、代表監督就任以来、長く採用し、選手も慣れている4バックを選択した形となった。

試合の流れ次第では「3バックにチャレンジするかもしれませんが」としつつも、今後も基本的には4バック主体でチーム作りを進めることも口にし「現時点ではそう(4バック)かなと思いますけど、これからチーム作りをさらに進めていく上で、3バックでやった方がより日本の力が出せると判断した場合には、それがベースになると思いますし、そこは柔軟に考えていきたいと思います。ただ、4バックも3バックも我々がやろうとしているコンセプトの原理原則は変わらないので、あまり選手たちにも形にこだわって神経質にならないように。普段通りプレーしてもらえれば」と話した。

選手の起用については、この日の会見後に行われる練習まで選手の状態を見極めてから判断するとも語った。日本も出場した6月の南米選手権で8強入りを果たしたパラグアイが相手であるという点については「強い相手ですし、そういう相手に我々がどれだけ力を発揮できるかということを考えてやりたい。我々が強くなっていけば、アジアでより確実に勝てることにつながっていくと思いますし、パラグアイのような強豪に勝てれば自信になると思う」と意気込んだ。

22年W杯カタール大会へ向けた大事な予選前、最後の一戦での結果も求め「選手には得点を奪うためにプレーしてもらいたいと思いますし、(守備では)最少失点でプレーしてもらいたいなと思っています」と力を込めた。