20日に開幕するU-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会に出場する同日本代表DFチェイス・アンリ(19)が17日、オンラインで取材に応じた。

22年、尚志高校(福島)卒業後すぐに渡独し、シュツットガルトのセカンドチームに入った。当初は試合に出られない時期もあったが、厳しい環境でもまれ、成長した。「最初は言語や縦に速いゲーゲンプレスに対応するのに自分の中で時間がかかった」。

そんな中でも適応する手助けになったのは、シュツットガルトのトップチームに所属する日本代表MF遠藤航の言葉だった。「『焦るな』っていってくれた。それは響いたし、一番大きかった」と振り返る。

アンリは、3月のアジアカップには出場しなかったため、同チームで活動するのは久しぶりだが、「あんまり違和感はなかったです。普通にやれていたし、困ることはなかったです。久しぶりな感覚だなっていう感じ」。

15日に現地でアルゼンチン代表と練習試合を行い、MF松木玖生が得点を決めて前半を1-1で折り返したものの、後半に勝ち越されて1-2で敗戦した。アンリは「(DF)ラインの上げ下げや、スペースを守るか、人に付くかはアルゼンチン戦であいまいだったので修正したい」と冷静に分析。

アルゼンチンに来る前に自チームでも3~4試合に出場し、試合勘は問題がないという。「1試合1試合、スタメンで出て成長したい。この大会は人生で1回なので、いろんな人が見ているので後悔しないように、100(%)を出して、自分の名前を世界に売りたいなと思っています」と力強くアピールした。

チームは21日に大会初戦でセネガルと、24日にコロンビアと、27日にイスラエルと1次リーグで対戦する。