【ドーハ20日=佐藤成】日本(FIFAランキング17位)にとって「ドーハ近郊の悲劇」は、いばらの道に進む大きな1敗だった。

アジア杯1次リーグ第2戦で1-2と敗れたイラク戦から一夜明け、先発組らはジムでリカバリー。他のメンバーは約1時間の練習を行った。他会場の結果を受け、日本の1次リーグ首位突破が消滅。24日のインドネシア(同146位)戦に引き分け以上で2位通過した場合も、中2日の過密日程が発生する。相手も決勝トーナメント(T)序盤から強豪国と対戦する可能性が出てきた。

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気温23度。にじみ出る汗を拭うだけでなく、敗戦ショックも払拭する。控え組ははつらつとトレーニングに励み、切り替えた。イラク戦で出番のなかったGK前川は「フィジカル的に高い選手が多いとはいえ、勝っていくためにはセカンドボール、球際は拾っていかないと。戦う姿勢はやはり必要」と前夜の試合を分析。試合に先発出場した選手の対応はなかったが、控え組の目には気持ちの面で劣っていた部分も感じていたようだ。

初戦のベトナム戦に続く、前半での2失点。同組のインドネシアがベトナムに勝利したため、日本が第3戦でインドネシアに勝利しても、首位突破がなくなった。優勝を狙うための、計算は狂った。1位なら決勝Tはすべて中3日で決勝までいけたが、2位の場合は、準々決勝と決勝を中2日で臨まなければならない。

倒すべき相手も強豪ばかりだ。決勝T1回戦は、E組1位と対戦。勝利しても、準々決勝はC組首位にたっているイラン(同21位)との対戦も有力だ。C組首位は決勝T1回戦で3位チームの成績上位国と対戦。準々決勝を見据えて、主力を温存し、力を蓄える可能性もあり得る。

同じ失敗を2度と繰り返してはいけない。2試合とも相手の勢いを正面から受けて、苦戦を強いられている。FW上田は「とにかく負けを1回切り替えて、前向きに次の試合に向かうことが大事」。逆境を吹き飛ばすべく、日本の真価が問われる。