大宮アルディージャが20日、さいたま市内できょう21日の天皇杯・関東2部tonan前橋(群馬県代表)に向け完全非公開で調整を行った。

 tonan前橋の指揮官は、元FC東京でプレーしたアマラオ氏(50)。大宮の伊藤彰監督(44)は川崎フロンターレ在籍時代に、アマラオ氏と対戦した経験があり、ピッチ外でも川崎Fのチームメートの誘いで一緒にバーベキューをした思い出があるという。

 お互い攻撃的な選手だったため、直接のマッチアップはなかったが、かつての戦友と指揮官として対戦することになる。カテゴリーが違うため、伊藤監督は「正直、相手がどういうサッカーをしてくるか分かっていない」としながらも「隙を見せず、自分たちのやるべきことを見失わずに90分で決着をつけたい」と意欲を見せた。

 伊藤監督は、5月末に渋谷洋樹前監督の後任として大宮の指揮官に就任。公式戦は1勝2分けで、リーグ戦も最下位から16位までに浮上した。tonan前橋との天皇杯では、リーグ戦で出場機会がなかった若手も起用していくという。伊藤監督は「出ていない選手も含めてチャンスは与えたい。チーム内競争を促すためにもアピールしてほしい」と奮起を期待していた。