サガン鳥栖は23日、鳥栖市内で会見し、MF鎌田大地(20)のドイツ1部フランクフルトへの完全移籍が基本合意したと発表した。会見には竹原稔社長とフィッカデンティ監督が出席した。

 日本代表MF長谷部も在籍する名門クラブから20日に獲得オファーが届いた。移籍金は約3億円とみられ、竹原社長によると「クラブ間でほぼ合意に至っている。あとは発表だけ」と細部を詰めている状況だという。25日の浦和レッズ戦が鳥栖で最後の試合となり、その後、26日に始動するフランクフルトに合流予定だ。

 鳥栖ではトップ下を務める鎌田について、指揮官は「走力があり、私が評価する攻撃やゴールする能力が評価されたと思う」と話す。竹原社長は「日本人のいい先輩がいるし彼のキャリアにとっていいスタートになった。最後浦和に勝って送り出したい」と、日本代表入りを目指す若武者にエールを送った。

 ◆鎌田大地(かまだ・だいち)1996年(平8)8月5日、愛媛県生まれ。サッカーは小学生の時、キッズFCで始め中学はG大阪ジュニアユースに所属。京都の東山高を経て5クラブ争奪戦の末、15年に鳥栖入り。J1通算64試合13得点。180センチ、72キロ。