オランダ1部フローニンゲンに期限付き移籍するガンバ大阪MF堂安律(19)が24日、ラストマッチとなる25日の川崎フロンターレ戦(吹田S)に向けて大阪・吹田市内で最終調整した。

 試合後にはセレモニーも予定されており、堂安は「点、取りたいですね」。自らのゴールで有終の美を飾る。

 ちょうど1年前、先輩のFW宇佐美がドイツ1部アウクスブルクへの移籍が決まり、最終戦でサポーターから盛大に送り出された。当時、オランダPSVからオファーを受けていた堂安はそのセレモニーを見て、残留を決意。「宇佐美君みたいにサポーターに愛される選手にならないと」と、刺激を受けた。

 1年たって、今度は送り出される側になった。だが「僕はまだまだやと思う。サポーターの大半は『タイトルをもたらしてから行けばいい』と思っていると思うし。だからこそ1年後、活躍して『あの時行っておいて良かったな』と思ってもらえるような活躍をしていかないと」。長谷川監督からも「行くと決めたからには30歳過ぎまで日本に帰って来ないつもりで頑張って欲しい」とエールを送られた。

 オランダを経由して、いつかはビッグクラブでプレーするのが夢。「ユベントスに行きたい。そのために1日1日やるだけ。まずは試合に出ること。圧倒的な数字を残して、向こうでも愛されるキャラでいたい」。日本でのラストマッチ。結果を残して、堂安は旅立つ。