北海道コンサドーレ札幌は今日1日、本拠地の札幌ドームで第17節清水エスパルス戦を行い、リーグ戦を折り返す。前節で6連敗を喫し、降格圏の16位に転落したチームは6月30日、試合会場でセットプレーなどを一部、非公開で確認して、本番への調整を終えた。

 前節柏戦(柏)で21メートルの直接フリーキック(FK)を決め、鮮烈なJ1デビューを飾ったFWヘイス(28)は、大けがにより母国ブラジルへの帰国を余儀なくされた僚友、MFジュリーニョへの思いを胸に、2戦連続でピッチに立つ。昨季、ともにブラジルから来日し、J2優勝に貢献した。前節は、試合の前日練習で右アキレスけんを断裂したジュリーニョの代役として、急きょ先発出場。FKだけでなく、巧みなパスワークで好機を演出した。

 ヘイス自身も3月に右ひざ半月板の手術を受け、6月に復帰したばかり。「落ち込むし、寂しいし、チームにとってもマイナスだけど、ブラジルで必ず強くなって帰って来ると思うので、応援したい」。13位の清水は、J1残留争いのライバル。「決勝戦のつもりで戦いたい」。シーズン半ばで戦線離脱した友の無念を、ピッチで晴らす。【中島宙恵】