神戸に加入した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(32)が6日に来日し、神戸市内のホテルで入団記者会見に臨んだ。同会見には三木谷浩史代表取締役会長(52)も同席。ポドルスキは新天地にかける思いなどを口にした。

 主な質疑応答は以下の通り。

 -Jリーグへの参戦、特にヴィッセル神戸を選んだ理由は

 ポドルスキ 家族会議してこちらに来ることを決めた。(昨年)11月に三木谷会長からも熱烈オファーをもらったことも理由の1つ。神戸がどういうところかインターネットで調べて、神戸を気に入ったので、来ることを決意した。

 -神戸の印象や歓迎について

 ポドルスキ 今日着いて、たくさんの方に迎えていただいて、誇りに思っている。日本は飛行場も清潔できれいだし、何もかもが整っていて、いい気分で到着した。たくさんの方に迎えていただいて、特に子どもたちもたくさん来てくれてうれしかった。これから2年半こちらにいるが、サッカーだけでなく、日本の文化を学んだり、経験したい。

 -ピッチ外で楽しみなこと

 ポドルスキ 世界中いろいろな所へ行った。今着いたところで何も分からないけど、神戸牛が有名なので、記者会見の後に食べてみたい。

 -Jリーグ全体へのインパクトは

 ポドルスキ あまりよく分からないけれど、Jリーグがアジアで一番強いグループなことは知っている。チームと一緒にこれから盛り立てていこうと決意している。

 三木谷会長 今年から大型の放映権契約もスタートして、日本が世界第3位の経済大国ということを考えれば、国際的なリーグになって、日本全体を盛り上げていく、もしくは世界の人がJリーグを見るという状況を作り出せるのではないかと(Jリーグの)村井(満)チェアマンともお話しさせてもらっている。その中で、リーグの中で戦うこともありますが、リーグが一団となって夢のあるスーパースターを連れてくるという流れの大きなきっかけになるのではと思う。

 -楽天グループでのスポーツの位置づけ

 三木谷会長 国内では東北に楽天イーグルス、関西ではヴィッセル神戸、テニスでは楽天ジャパンオープン。地域に根を張ったような少年少女を対象にしたスポーツの活動を通じて社会に貢献して行こうと考えている。大きな発展系としてバルセロナのグローバルパートナーシップ。日本でやってきたことを世界レベルでできればいい。ポドルスキ選手の加入が、ドイツでも大変話題になっていると聞いている。そういう相乗効果もある。

 -Jリーグでプレーする上で楽しみにしていること

 ポドルスキ いろいろあるけれど、まずはチームメートとのトレーニングを楽しみにしている。初めての試合にも力を入れている。それ以外にも、旅をしたり、神戸を見たりすることを楽しみにしている。

 -日本のサッカー界はドイツから多くのことを学んできた。久々にドイツから偉大なサッカー選手が来る。子どもたちに何を伝えたいか

 ポドルスキ ドイツに行ってください。ドイツに行くのがいいんじゃないでしょうか…。冗談です。僕は子どもとサッカーするのも教えることも大好き。可能なら神戸でも、できたらいい。いいシステムが作り上げられたら、子どもの才能を引き出すことができるし、才能ある子を見つけ出すこともできる。最終的には自分自身の問題になるので、しっかり練習することが大事。

 -Jリーグで優勝を目指しているチームで、期待に応えるプレッシャーがあるか

 ポドルスキ プレッシャーには慣れているので、心配はしていない。チームメートがサポートしてくれることを願っている。

 -知っている選手とJリーグについて話したことあるか

 ポドルスキ (浦和の)槙野(智章)はケルンで一緒で、とても面白い人、よく冗談を言う人だった。どこかで対戦するのは楽しみにしている。ほかにも知っている選手はいる。来週からトレーニングするので、そのときの様子を見ながら。

 -神戸で貢献できるところ、見てほしいこと

 ポドルスキ ファンの方には練習したことや、トレーニングしたことを見せられるように頑張りたい。もちろん、これまでの経験をチームメートに教えることも大切だと思う。ファンの方にたくさんのゴールを見せたいと思うし、サッカーを楽しんでプレーしているところを見てほしい。

 -あらためて思いを

 ポドルスキ 今から神戸牛を食べに行きます。