前回大会準優勝の川崎フロンターレはMF森谷賢太郎(28)の1得点2アシスト、MF家長昭博(31)の移籍初ゴールなどでJ2ザスパクサツ群馬に快勝し、16強進出を決めた。

 相手はJ2最下位で、現在リーグで6試合連続無得点で6連敗と苦しんでいたが、鬼木達監督(43)は勝利にこだわった。左太もも違和感を抱えるDF車屋紳太郎(24)以外、主力全員がベンチ入りした。

 試合は開始直後に動いた。前半3分、MF森谷の浮き球の縦パスにFW森本貴幸(29)が左足で押し込み先制。今季初ゴールの森本は「賢太郎とは練習から似たようなプレーをやっていたので。リーグ戦や大事な場面で取れるようにやっていきたい」と振り返った。 前半44分にはDF田坂のミドル弾で加点し2-0。 後半3分からひょうが激しく降り注いだが後半16分に森谷のミドルシュート、後半31分には左CKから家長が頭で押し込み試合を決めた。家長の待望の得点にチームメートが大きな和になって祝福した。

 川崎Fでの初ゴールに家長は「いいボールが来て合わせるだけだった。上手な選手ばかりなのでいいボールが来る、これからどんどん貢献できるようにしていきたい」と話した。

 川崎Fは今季、リーグ中断期間前の試合は3月18日の東京戦、6月4日の横浜戦ともに黒星だった。今季初めて中断前に白星締め。7月は公式戦4戦全勝で、チームは函館キャンプを経て29日の磐田戦に向かう。鬼木監督は「立ち上がりすぐ点は入ったが、その後、停滞してしまった。いい時間に2点目が入って後半につながった」と話し、森本、家長の得点に「2人の得点が勢いをもたらせてくれる」と目を細めた。