「浪速の2トップ」がリーガの壁に挑む。セレッソ大阪とセビリアの国際親善試合の前日会見が16日、ヤンマースタジアム長居で行われた。昨季スペインリーグ4位、一昨季まで欧州リーグ3連覇の強豪との対戦を特に楽しみにするのが、FW杉本健勇(24)とMF山村和也(27)の2トップだ。杉本が今季8得点、山村が7得点でチーム1、2位とJ1首位の立役者となっており、自信倍増の舞台とする。

 今年1月までセビリアに在籍していたMF清武は左脚故障で欠場するが、杉本が「価値も意味もある試合。しっかり自分が持っているものを出す」と言えば、山村も「リーガは技術力が高い選手が多いイメージで、どう崩していくか。やるからには勝ちたい」と話した。

 単なる親善試合で終わらせない。中4日となる22日には、同じ会場で浦和レッズ戦が控える。前半戦アウェーで1-3と完敗。悲願の初優勝へひた走る今後を占う意味でも落とせない。「強い相手にどれだけ攻撃できるか楽しみ。いい経験になる」と尹晶煥監督。リーグ2位35得点のC大阪攻撃陣が、レアル・マドリードやバルセロナと激戦を重ねてきたセビリア守備陣相手に、その力を試す。【実藤健一】