ガンバ大阪に新加入した韓国代表FWファン・ウィジョ(24)が、デビュー戦でJ初得点を挙げた。

 1点を追う後半20分。DF藤春のクロスを、頭で合わせて1-1の同点とした。

 チームはそのゴールで勢いに乗り、同32分には井手口のCKからDF三浦が勝ち越し弾。終了間際には、FWアデミウソンが個人技での突破からダメ押し弾を決めて3-1と逆転勝ち。3戦ぶり勝利で暫定3位に浮上した。

 豊富な運動量と前への推進力で攻撃を活性化させたファン・ウィジョは「先制されたが、追いついて良かった。デビュー戦で得点を決めて勝ちたかった。重圧もあったが、勝てたことが何よりです」と満足そうだった。

 試合後には気分よく取材を受けていたのだが…。そこに、運悪く韓国代表の先輩で相手ゴールを守っていたセレッソ大阪のGKキム・ジンヒョンが通りがかり「パチ~ン!」と、思い切り背中をたたかれてしまった。悔しさをあらわにする先輩に、ファン・ウィジョは苦笑いするしかなかった。

 G大阪のMF倉田秋は「1発やられてしまったけど、その後は(守備陣が)うまく守ってくれたので良かった。(ファン・ウィジョは)これからどんどん点を決めてくれると思う」と話した。

 神戸に新加入した世界的スターのFWポドルスキが鮮烈なデビュー弾を決めた夜。吹田Sの新記録となる3万6177人が集まった大阪ダービーでも、G大阪の新助っ人が華々しいデビューを飾った。