湘南ベルマーレFW山田直輝(27)が松本山雅FC戦で、値千金の逆転ゴールを決め、チームを勝利に導いた。

 山田は1-1で迎えた前半37分、FW端戸仁(27)が左サイドで松本MF田中隼磨(35)に厳しくプレスをかけてボールを奪ったのを見てゴール前に跳び込むと、端戸からのパスを右足で流し込んだ。ゴール後、DFの同点オウンゴールを誘発したFWジネイと抱き合って喜んだ。

 ゴールは2-1で勝った5月21日のアウェー松本戦以来、11戦ぶりの今季2点目。“松本キラー“ぶりを見せつけた格好だが「今まで、そんな意識しなかったですけど、今年に関しては2点中2点なので、ちょっとあるのかな? と意識し出しちゃう」と笑った。

 松本MF田中がミスを悔いたと伝え聞くと「相手の(守備の)ミスと言う人もいるかも知れないけれど、僕は湘南らしい点だったと思う。全部はめこんでボールを取れると思った。GKにボールを返すだろうと思ったら(端戸)仁が取ってくれたので、ポジションを変えて冷静に流し込むだけだった」と胸を張った。

 試合前にJリーグ100試合出場達成を記念し、妻と試合翌日の6日が1歳の誕生日の長女から、花束を贈呈された。その妻子の前で男を見せた。山田は「今日はみんなが一体となって相手に攻め込む、いい形が出来た。チームで盛り返せたのが大きい。少しずつ、ピッチの中でみんなが勝つために戦えるようになった」と今後への手応えを口にした。【村上幸将】