ベガルタ仙台はアウェーで鹿島アントラーズに0-2で敗れた。霧の影響でカラーボールへの変更や、約3分間の中断を経て、前半ロスタイム3分に失点した。約10分間中断した後半はロスタイム2分に失点した。6戦連続未勝利となり、勝ち点22、順位も13位のままだ。

 試合開始時点で、ピッチ上空は霧に覆われていた。霧の影響で前半25分からカラーボールに変更後、同28分から約3分間中断。スタンドからは、選手の姿が見えにくくなったロスタイム3分。スルーパスに抜け出した相手FWを止められず、被弾した。

 対応したDF平岡康裕(31)は「フィールド内では逆サイドでなければ見えていた。霧は言い訳にはならない」と悔しがった。立ち上がり、ペナルティーエリア内に何度も供給されたクロスに、DF陣がきちんと対応。サイドを突破されても、数的優位をつくりピンチを防いだ。それだけに悔やまれる失点だった。

 ハーフタイムを経て、さらに霧が濃くなった。後半15分、GKシュミット・ダニエル(25)が空中戦のボールが見えにくいと審判に訴え、約10分間中断。それでも防戦一方の状況は変わらず、ロスタイム2分に失点。シュートは前半40分にMF三田啓貴(26)が放った右足ミドルのみで、渡辺晋監督(43)は「後半はパスもつながりだしたが、最後のところで精度が足りないのか」。2位鹿島は勝ち点を43に伸ばした。5位川崎Fとは勝ち点差14だ。上位陣の後ろ姿が、徐々にかすんできた。【秋吉裕介】