オファーは7月末に届いた。ずっと海外志向だった関根には待望のしらせだったが、迷いもあった。浦和は現在リーグ8位と不調で、主力組としての責任感があった。堀監督らクラブ側からは慰留された。決断の後押しになったのは同じ浦和の生え抜きでずっと背中を追ってきたヘルタFW原口元気の言葉。移籍の話を聞いて真っ先に相談すると、こう言われた。「お前は行きたいのか? 行きたくないのか?」。自分と向き合い、心から行きたいと思い、決断した。

 今は不安より楽しみの方が大きい。英語を勉強中で、これからドイツ語も学ぶつもりだ。「言葉も言語も壁になるだろうし、サッカーもすぐにうまくいくかわからないけど、負けずに頑張りたい」と目を輝かせる。山道強化本部長も「レッズが育てた選手が海外に羽ばたくことはすばらしい」と背中を押した。小柄な体に大きな希望と闘志を持ち、日本を飛び出す。【岡崎悠利】

 ◆関根貴大(せきね・たかひろ)1995年(平7)4月19日、埼玉県鶴ケ島市生まれ。ポジションはMF。FC鶴ケ島-浦和ジュニアユース-浦和ユース-浦和。14年にトップチームに昇格し、同年5月のC大阪戦でJ1初ゴール。通算106試合出場、13得点。167センチ、61キロ。利き足は右。