頼れる主将が、J1残留を占う一戦となるヴァンフォーレ甲府戦(13日、札幌ドーム)へ、闘志をかき立てた。左アキレスけん痛で2試合を欠場した北海道コンサドーレ札幌MF宮沢裕樹(28)が11日、札幌・宮の沢で、7対7プラス1のミニゲームなどを軽快にこなし、回復ぶりをアピール。「90分できるとは思うけど、監督が決めることなので」としながらも「試合に出たのなら勝利に貢献したい。しっかりと準備をします」と、3戦ぶりの公式戦復帰に意欲を見せた。

 甲府とは、4月の前回対戦は、3ボランチでアンカーを務めていたMF深井が負傷交代するアクシデントもあり、0-2で敗れた。以来、深井に代わって中盤の底を任されることも増えた。欠場したC大阪、横浜戦と、チームは2試合連続2点差で敗れており停滞気味。「試合に出たかったけど、できなくて歯がゆかった」。たまった鬱憤(うっぷん)は、次戦で晴らすしかない。

 「一瞬の隙が勝負を分ける。甲府は前線に推進力のある外国人選手もいる。常にリスク管理をしながら、攻めていきたい」。残留圏内ぎりぎりの14位と15位の直接対決。主将の帰還で勝ち点3を奪いにいく。【中島宙恵】