湘南ベルマーレが、6月にJ1大宮アルディージャから移籍した、元セルビア代表FWドラガン・ムルジャ(33)の移籍後、初ゴールで、ホームで8勝5分けと無敗をキープしていたジェフユナイテッド千葉に今季ホーム初黒星をつけた。

 ムルジャは後半33分、先発のFWジネイに代わってピッチに入ると、同36分、千葉陣内深くまでボールを持って仕掛け、CKを獲得した。同37分、MF秋野央樹が蹴った左CKに反応し、ニアサイドに走り込むと、ヘッドで押し込んだ。湘南での3試合目で決めた初ゴールに、ムルジャは両手を耳に当て、スタンドのサポーターにアピールした。

 試合は、ホームで絶対の自信を持つ千葉が前半から主導権を握った。前半17分、FW船山貴之(30)が2連続で決定的なシュートを放ったが、1本はGK秋元陽太に阻まれ、もう1本は枠を外した。23分にはMF町田也真人(27)の右クロスに、FW清武功暉(26)が跳び込んでシュートも、バーに直撃した。

 湘南も後半、反撃し、25分にMF杉岡大暉(18)の左クロスにがジネイが跳び込むも、シュートは当たり損ねで、力なくゴールラインを割った。その後も、両軍の選手が激しく体をぶつけ合う、一進一退の展開の中、湘南が均衡を破った。

 千葉は終了間際に、DF近藤直也主将(33)を最前線に上げ、パワープレーを仕掛けたが、ロスタイム5分でもゴールを割ることが出来なかった。