サンフレッチェ広島から期限付き移籍で加入した清水エスパルスMF清水航平(28)が16日、新天地での決意を語った。清水区三保のクラブハウスで行われた新加入会見に出席。オレンジ色のユニホーム姿で登場し「伝統あるチームに入れてうれしく思います。(清水が)上位で戦っていける力になれるように頑張ります」と、力を込めた。

 清水は、08年に東海大五(現東海大福岡)からプロ入り。10年間、広島一筋でプレーしてきた。12、13、15年には主に左MFの主軸として3度のリーグ優勝に貢献。今季もリーグ12試合に出場していたが、ヤン・ヨンソン新監督(57)就任後は出場が無かった。28歳で決断した初の移籍について清水は「10年間在籍した広島には申し訳ない気持ちもありますが、年齢も考えてここで戦うことを決めました」と明かした。

 この日、会見前に行われた練習でチームに合流。サポーターから加入を歓迎する横断幕が掲げられる中、約1時間半のフルメニューを消化した。「初の移籍で不安もあったけど、リラックスして入れた。目に見えるゴール、アシストで貢献していきたい」と清水。内藤直樹強化部長(49)も「状況に応じたプレーができ、攻撃のアクセントになる」と期待を寄せた。

 19日の次節アウェー鹿島アントラーズ戦(カシマ)から出場が可能で、現在13位のチームをサイドから盛り上げる。【前田和哉】