運気上昇中? ベガルタ仙台MF富田晋伍(31)が、次節アウェー北海道コンサドーレ札幌で今季初の3連勝をチームに呼び込む。前節アウェー・アルビレックス新潟戦の後半、全身けいれんでプレー続行が不可能となり途中交代。次節の出場が危ぶまれていたが22日、仙台市泉サッカー場でチーム練習に参加し復調をアピールした。前節、思わぬアクシデントでMF三田啓貴(26)の決勝ゴールを「アシスト」した幸運を呼び込む男が、完全復活で勝利を引き寄せる。

 冷夏の仙台から乗り込んだ、敵地新潟での死闘には、タフな主将も相当まいったという。

 富田 暑さ対策はしていたけど後半の早い時間から内転筋、ふくらはぎ、体のあらゆるところがけいれんしていた。あんな状態は初めてだったけど勝てて結果オーライでしたね。勝てば気持ちも楽になるし疲れもなくなる。

 前半のシュート本数は新潟の9本に対し0本と、立ち上がりから波状攻撃にさらされた。チームのスプリント回数(時速24キロ以上)がリーグ最多の165回という数字は、試合の過酷さを物語っている。献身的にカバーに入って再三ピンチを救った主将の体が悲鳴を上げるのも、無理はなかった。