J1ベガルタ仙台は23日、MF梁勇基(35)が、北朝鮮代表に選出されたと発表した。アジア杯予選で、9月5日にレバノン代表と対戦する。活動期間は27日~9月7日まで。26日のJ1リーグ・アウェー札幌戦後、チームを一時離れることになる。代表選出は15年1月のアジア杯以来、2年ぶり。

 この日の練習後、梁は報道陣の取材に応じ、「選ばれたことはうれしい。こういうチャンスが来たということは、今できる、持っているものを、すべて出して戦いたい。(経験は)求められていると思います。あとはJリーグでプレーしているので、違うアクセントが求められていると思う」と語った。北海道コンサドーレ札幌戦に向けては「目先の試合なので、そこまでしっかりと準備をしたい」と話した。

 渡辺晋監督(43)は「代表は名誉なことで、すごくいいこと。誇りに思います」と喜んだ。30日と9月3日のルヴァン杯準々決勝鹿島戦は梁を欠くことになった。「ルヴァンを考えれば、いないのは痛いが、快く送り出したいと、梁にも強化部にも伝えた」と語った。

 ともにチームを引っ張ってきた主将のMF富田晋伍(31)は「年齢は関係ないと思いますが、ただこの年齢で選ばれ続けることはすごいことだと思います。鹿島戦は出られないですが、自分たちが上に進んで、梁さんが出られる状況をつくれればいいと思う」。“ミスターベガルタ”のためにも、クラブ史上初のルヴァン杯準決勝進出に向けて気持ちを新たにした。