横浜F・マリノスは24日、横浜市内で約1時間30分、練習を行った。

 次節ホームのFC東京戦(26日)に向けて、前日23日の紅白戦形式の練習で、主力組の1トップの位置に入る場面もあったMF前田直輝(22)は、30度を超える暑さの中、終始軽快な動きを披露した。普段はトップ下やサイドハーフを務める175センチの前田は練習後、大粒の汗を流しながら、意気込みを示した。「仮に1トップで出たとしても、自分にできることをやるだけ。キープやヘディングよりも、裏へ抜けるプレーだったり、足元のプレーで時間をつくったり、前線からの守備だったり、そういったことをやっていきたい」。ポジションにかかわらず、これまで同様、スピードやテクニックを生かしてゴールを目指す姿勢だ。

 次節で対戦するFC東京には、小学5年からプロ入りするまで約8年間、東京ヴェルディの下部組織で一緒にプレーした、同学年のMF中島翔哉(23)が在籍する。前日23日に、その中島がポルトガル1部ポルティモネンセに、27日から期限付き移籍することが発表され、次節が移籍前の最終戦となる。「海外でプレーするという目標は先を越されて悔しいけど、翔哉のラストの試合で、気持ちよく旅立たせるわけにはいかない。しっかりと勝ちたい」と、ライバルの移籍前最後となる対決に燃えている。