J1リーグ12位のベガルタ仙台の渡辺晋監督(43)が、上位進出に向けて、リーグ残り10戦に全力を注ぐ。

 クラブ史上初のルヴァン杯4強決定後では、最初のリーグ戦となる、ホーム鳥栖戦が10日に行われる。8日の練習後取材に応じ、「初のベスト4を決めて、沈んだ空気になりようがない。この勢いをしっかりと持続させないといけない。ゲームも残り少なくなっている」と、目標の「トップ5」へ意気込んだ。

 鳥栖の印象について「大きな選手が前線にいて、そこにどんどんとシンプルにボールを入れられると、我々がセカンドボールの処理、または背後への処理に対して、エネルギーを注がなければならなくなる。そうなると、どうしてもコントロール出来ないものが増えます」と警戒した。それでも9月唯一のホーム戦。「これまでホームゲームで、リーグ戦においては負け数が多い。みなさんも『何やっているんだ』という思いがあるでしょうし、我々も悔しい思いがたくさんある。残されたゲームの中で、ホームで必ず勝つ姿をしっかりと披露したい」と誓った。

 リーグ戦では上位陣になかなか勝利できていない現状を指摘されると、「恐れずに、ひるまずに、戦うことじゃないですか。上位が相手だという思いで、最初から腰が引けてしまえば、我々のエネルギーを前向きに出せない。何か戦い方をここで大きく変えるということは、僕は考えていない」と強調した。