サンフレッチェ広島は2点リードを守りきれず、逆転負けで3年連続の8強進出を逃した。後半9分、ペナルティーエリア内でのハンドの判定で、PKから1点を返されると、90分終了目前の後半43分に同点とされ、延長戦の末に敗れた。

 試合後の会見で、ヤン・ヨンソン監督(57)は「選手は戦う姿勢を見せてくれたし、チャンスも多くつくり、内容では良い試合だった。チーム力が上がってきていることを証明できた」と振り返った。

 1度は会見が終わったが、同監督は報道陣に向かって「皆さんは、あえてレフェリーのことは聞かなかったのでしょうが」と、この日の判定について切り出した。1点目のPKにつながるハンドの判定について「脇に当たっただけだった。主審がリプレー映像を見たら、今晩はけして安眠できないでしょう。普段は、こういったことは言わないのですが」と、冷静を装いながらも、判定への不満を言わずにはいられないようだった。